Will
外の空気を吸いに 二人は庭にあるベンチへ向かう
小さなグレーの階段を右に降りた モダンなベンチ
コーラを片手に グラスを右側のベンチに並べた
真剣な顔をしていた 時に難しく日々悩んでいるような表情だ
夜風の優しさとは違い 燃えるような静かな闘争心が見えた
積み木でできたガレージに 突如ライトがベンチに反射する
奥にある一本の大きな冬木が 一層大きく見えた瞬間だ
呼吸を整え 話し始めた 自分の辛さを打ち解けてくれた
私も分かっていたように これまでの経験を打ち明けていた
心の奥底で望んでいたのかもしれない そういう絆を
コーラはいつの間にかなくなり 黒のランプは位置を変え
笑顔のまま 二人は月を見つめ 人生を改めていた
お互い目標とする ジャンルは違えど
悩み 何かに向かって進んでいく勇士は
心の中でこれでいいんだと思わせてくれたのだ
光の扉まであと30mだ