Pollution
電車のレールにつばを吐く若者たち 慌てた視線の先にはカラフルな彩り
その彩りは予想していたものとはかけ離れた 辺りはごみの展示会だった
ふと横に視線をやった 些細な日常にたそがれて
コーヒーを片手にイヤホンを付けている 落ち着いた様子だ
少し微笑んだ意味は 音楽の癒やしにエネルギーを割いているからか
彼は気づいているのだろうか 小さな幸せの周りには
溢れる汚染が隠れていることを
ここ半年この景色はカラフルなままであるということ
プラスチックが風に運ばれて 海へ行くということ
ガラスが動物を傷つけ 絶滅への道に可能性を広げてしまうこと
自然が壊れていくということ
動物はストレスが溜まっていること
人にそれらのダメージは帰還するということ
少なからず 日々のたそがれから逸脱できる それぞれが意識すべきなのだ
分別 ごみ箱 単純なことを守ることができない世の中である
その影がわたしたちには見えているのだろうか