不思議な出会い　鼻歌で新しいメロディーを奏でる
繰り返し音を鳴らし　一分後に発車する地下鉄の電車へ
繰り返し音を鳴らし　向かい合いの席に座る若者たち

旋律が正しいかお互いに確認した
このメロディこそジャズの即興であった
隣りにいたおじさんが獲物を見つけたように
うなずきながら我々に微笑み話しかける

彼はジャズ・ピアニストというじゃないか
多くの経験を積んだこの地での英雄

あの場所で　あの瞬間で　鼻歌を始めなければ
この素敵な出会いが始まることはなかったのだ

引き寄せるなにか　いったいなんだというのだ
不思議な出会い　何かを予兆するように
何か大きな意味をもたらす瞬間がくると思うのだ

Wouter Hamel - Details