Brown Jacket
白銀に囲まれた部屋に招待され 漆黒の椅子たちが奥に見える
椅子にもたれかけようと 鏡の前まで少年は考え事をしながら
前進した
映える瞬間だ ウェーブが掛かった黒髪に茶線のジャケット
黒のゆるいスラックス 茶色のアクティブシューズ
白に囲まれた部屋から抜け出し レンガでできた地平を歩く
一定の位置に枯葉とベージュの建物と損害するトラックのしきり
凌駕する勢いで 秋の勢いを駆け抜ける
残り3分も余裕がある程 電車には今日は風がない
歩き行き着く場所は トンネルを抜ける7色のフラッグを通り過ぎた
とあるラーメン屋さん いつもの絵描きのおじさんも通り過ぎてよかった
再び会う瞬間は そのすべての配色の綺麗さなど忘れてしまうのだ
結局 5時間も経っていたと気付くのは
茶色のジャケットの魅力の1分と比べると
圧倒的な差があったではないか
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